2016年07月17日
豚骨ラーメン界の巨星堕つ~我が生涯に一片の悔い無し
3年前の店舗火災で閉店を余儀なくされた三九ラーメン店。
その店主の四ヶ所日出光さんが15日に亡くなった。88歳だったそうだ。

閉店直前は、店主ご本人は体調が芳しくなく、娘さんとお孫さんが店舗を切り盛りされていた。
そんな状況を見て、「あとしばらくは安泰。このラーメンを食べ続けられる」と安堵していただけに、閉店は残念だった。

四ヶ所さんは、白濁豚骨ラーメン発祥のお店である、「三九@久留米」を創業者の杉野兄弟から譲渡を受けた。その後、玉名に支店を出したことが白濁豚骨ラーメンの熊本への伝播のルーツとなった。佐賀市内にお店を移転された直後、佐賀ラーメンの源流である一休軒の創業者にラーメンの手法を伝授された。
彼がいなかったら、白濁豚骨ラーメンは全国的にメジャーなものには、なり得なかったのではないだろうか・・・・。
「追悼の意」を表し、私が彼の口から直接お聞きしたエピソードを紹介する。
■三九を譲り受けた杉野兄弟から教えてもらったのは、チャーシューの仕込みだけだった。(熊本及び佐賀のラーメンは四ケ所オリジン!)
■トッピングのシナチクを、彩りを考えて紅色に染めていたのだが、博多・長浜のラーメン店がそれを模して紅ショウガのトッピングを始めた。
■麺類の出前時に使用する、ビニールカバーに輪ゴムをセットしたアイテムを考案したが、それをパクった知人は特許を取得し大儲けした。
彼の人生は、最期は己の秘孔を突き天高く拳を掲げて大往生したラオウのように、幸福だったのだと信じたい。
合掌。
■このブログの「三九ラーメン店」関係エントリー
Posted by 今仁 at 14:48│Comments(2)
│ラ日報
この記事へのコメント
こんばんは。
ほんと残念。
いつか娘さん達が、
復活させてくれるのでしょうか?
個人的には、
思い出だけでも十分ですが・・・
ほんと残念。
いつか娘さん達が、
復活させてくれるのでしょうか?
個人的には、
思い出だけでも十分ですが・・・
Posted by ひしわんこ at 2016年07月17日 22:14
初めまして、祖父の名前を検索して一番目に表示されましたので、閲覧させて頂きました。
まずは、店がまだあった頃にご来店されていたという事で有難うございます。
うちのじいさんが言っていたベリカバーの件や
それ以外の事等は、死人に口なしといいますか、
結構ネット等には嘘や適当に書かれている事が多く、悲しい思いもしておりました。
その点、直接伺ったという事で、書かれてる事はほぼ
自分が聞いていた事と変わりないと思います。
といっても母のほうが確実で詳しいですし、
ベリカバーの件も詳しくは先方とのやり取りがかなり色々あったようですが・・・^^;
ガンコで我が道を行ってたじいさんですが
こうやって色んな人の記憶や、ネットに記録として
じいさんがやってきた事を残して下さる方がいらっしゃった事に感謝します。
まずは、店がまだあった頃にご来店されていたという事で有難うございます。
うちのじいさんが言っていたベリカバーの件や
それ以外の事等は、死人に口なしといいますか、
結構ネット等には嘘や適当に書かれている事が多く、悲しい思いもしておりました。
その点、直接伺ったという事で、書かれてる事はほぼ
自分が聞いていた事と変わりないと思います。
といっても母のほうが確実で詳しいですし、
ベリカバーの件も詳しくは先方とのやり取りがかなり色々あったようですが・・・^^;
ガンコで我が道を行ってたじいさんですが
こうやって色んな人の記憶や、ネットに記録として
じいさんがやってきた事を残して下さる方がいらっしゃった事に感謝します。
Posted by 四ヶ所の孫です at 2016年08月22日 13:59
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