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2008年01月30日

心のミシュラン・・・とろけるよなファンキー・ラーメン 第2回

北九州在住のブースカさんと佐賀在住の私がコラボって「心のミシュラン」というタイトルのもと、自分史の中のエポックメイキングなラーメンたちへの想いを綴っていきます。

♪その頃もぼくらを支えてたのは
やはり このラーメンだった♪




あれは何年前のことだろうか。

小学校の低学年の長女と幼稚園入園前の次女を連れて、つれあいとともに四人でそのラーメン店で昼食をとった時のことだ。

四人で三杯のラーメンをオーダーしたのだが、出来上がると同時に店主のおばちゃんは、カウンター越しにラーメンを私たちに差し出すと、「ちょっと留守番してて」と言い残し、入口の戸を開けて外に出て行ってしまったのである。一人でこの店を切り盛りしているおばちゃんがいなくなれば、店内にいるのは客の私たちだけなのである。

「なんなんだ」と、いぶかしげな心持ちのままラーメンを食べ進めていると、数分で店主のおばちゃんは帰ってきた。その手には包装された直方形の包みが握られていた。

おばちゃんは、「これ、お嬢ちゃんたちに」と言いつつ包みをつれあいに渡した。
「孫が十人いるんだけど、みんな男の子でねぇ。小さな女の子を見ると、なんか買ってあげたくなるのよ」

その包みは、二軒先の和菓子屋から買ってきたカステラだった。この店には私は何度も足を運んでいたが、つれあいと子供たちは初めてだった。それなのにラーメンの代金よりも高いと思われるものをもらってしまったのだから、恐縮してしまっていた。それでもその行為を素直に受け入れられたは、満面の笑顔を浮かべたおばちゃんが、至極幸せそうに見えたからである。

そのお店は再来軒という屋号だった。2005年の2月に45年の歴史に幕を閉じた店である。

来来軒(来々軒)と同様に、日本中に数多くの同名屋号がある再来軒だが、その再来軒は、佐賀市のどんどんどんの森の東南の交差点角にあった。旧紡績通りと言った方が気分か・・・。若い頃は電電公社の交換手だったおばちゃんは、自宅の道路に面したスペースをラーメン屋さんに貸していたのだが、そのラーメン屋さんが業種変更に伴い出て行ったので、厨房設備がもったいないからと、見よう見まねでラーメン店を引き継いだという。それも最初は、交換手の仕事も続けながら。


国道の拡張工事に伴い、周りの店舗や住宅が立退いたり曳家したりていく中で、ぎりぎりまでラーメン店の営業を続けていた。見るからにオンボロな建屋は、最初に入店するまでは、かなりの勇気が必要な佇まいであった。店内はL字型のカウンター席のみで、丸椅子が8個並べられていたが、6人で満席という雰囲気であった。

期待しないではじめて食べた時に、私は少なからずショックを受けた。

なんとも滋味深い旨みを持った豚骨スープの旨みは、じわじわと体中に浸潤していくようだった。尖った旨みではない。敢えて言えば、愚鈍な旨みである。それがスープを飲み進める過程で、少しずつではあるが確実に心と体の琴線に触れてくるのである。元ダレも化学調味料も必要最小限に抑えられて作られたそのラーメンは、滋味哀愁と呼べるものだった。

そして、不思議だったのが、紅しょうがとの相性が抜群だったことだ。大抵のラーメンのスープは紅しょうがの強力な個性に負けて台無しになってしまうのだが、ここのスープはなぜかそれと調和していたのである。

また、チャーシューは煮豚と呼ぶにふさわしい、弄り回さないプレーンな仕込み具合のものだった。今でもシンプルなチャーシューが好きなのは、あの潔い味を大脳が記憶し続けているからなのかもしれない。

閉店間近にはすでに78歳だと言っていたおばちゃんは、移転補償をもらってお店をやるにしても、一人では無理だからと閉店を覚悟していた。守られるべきものが消えていくのを見届けるのも生きている証かと自分に言い聞かせて、感傷的な心持を受け流すしか私の為す術はなかった。

初めて食べてから、閉店までは数年だったのだけど、日々の仕込み具合や仕入れた豚骨の具合で違う表情を見せるそのラーメンは、愛おしい存在までに私の中で昇華していた。現在まで数多くのラーメンを食べてきたのだが、あのラーメンを超えるラーメンを私はまだ食べてはいない。





■トラバ先
ブースカの本日の麺です。 / 心のミシュラン・・・酔っ払いおやじの戯言 第2回



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ということで、1月最終日。月末でバタバタしてますよ...
08年01月31日付 本日のメモ【ラーメン大好き小○さん (1ヶ月で100軒制覇に挑戦したブログ!!)】at 2008年01月31日 22:54
この記事へのコメント
再来軒
よく覚えていますよ~。
北高や佐賀工業の生徒が良く食べに行ってましたね。もち、佐大の生徒も。

15年ほど前の「STSにわか劇場 佐賀弁講座」の舞台になってませんでしたっけ?
「おばっちゃん、指んひゃーっとっじゃっかぁ」
だったと思います。

今、友達に電話で確認したんですが、そうだったと思いますぅ。

あのおばあちゃんが、ラーメンを出す時に、親指を入れたままラーメンを高校生に出すシーンで、高校生が言う佐賀弁の台詞でした。

あのお店、とても良かったですね。
味わいも深かったけど、何より、親しまれてましたよね。奇をてらわない素朴でしっかりした味の基盤がありました。

ところで、いつもimagineさんが書かれている「いちげん」に行ってみました。今度、感想をブログに書くつもりです。好みはいろいろですから。

オフ会、残念です。出張です。別の機会に、いつか私も参加してみたいです。
Posted by はなみずきはなみずき at 2008年01月30日 21:33
書き込みパート②です。

ぜひ、「三九軒」のことを書いてくださいね、いつか。
私はたくさんの思い出があります。
よく通ったな~。
Posted by はなみずきはなみずき at 2008年01月30日 22:02
だめだよ~~~!
書いた時は連絡くれないと!
明日慌てて書きまする。((笑))
Posted by ブースカ at 2008年01月30日 22:31
また1ついい話を聞かせてもらいました。
未食のままでしたので余計に心に響きます。
Posted by まさ at 2008年01月31日 08:37
■はなみずきさん
「STSにわか劇場 佐賀弁講座」は知りませんでした。あー見てみたいものです。

>>奇をてらわない素朴でしっかりした味の基盤

まさにそのとおりでしたね。あぁ、もう一度食べたい!!

三九軒は語れるほど多くは食べていないんですよね・・・・。検討してみます。

■ブースカさん
フライングすまそ。
プチプレツシャー与えてみました(爆)
つーか、即エントリーしてるし!!

■まささん
久留米の生栄軒とイメージがダブルので、未食の生栄軒にチャレンジしようと考えています。
Posted by imagineimagine at 2008年01月31日 10:16
>プチプレツシャー与えてみました(爆)

そのおかげで2時半に目がさめて
眠れないので書き上げました。

ああ眠たいよぉ(爆)
Posted by ブースカ at 2008年01月31日 10:55
ブースカさん、失礼いたしました。
昼ラーメンで覚醒してください(爆)
Posted by imagineimagine at 2008年01月31日 11:17
>imagineさん
「にわか劇場」は、たしか、ビデオになってましたよ。どこかで観ることができるはず!
Posted by はなみずきはなみずき at 2008年01月31日 14:10
いま思えば、「奇跡の価値」とは閉店間際の再来軒で食べることが出来たことか?
店に入るのに大変勇気を要しましたが(笑)
Posted by シ者カヲル at 2008年01月31日 23:24
■はなみずきさん
おっ、そうなんですか!!
探してみます。情報サンクスです。

■カヲルくん
食べてんのね、しっかり。
「まごころを君に」てな、ラーメンでしたよね!?
Posted by imagineimagine at 2008年02月01日 07:58
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