2013年07月21日
一竜軒@唐津市菜畑
16日のお昼。
大盛チャーシュウメン・650円。
前日まで世間は海の日を含む三連休だったのだが、私自身は通しで仕事だったので、自身への僅かばかりの「ご褒美」の意味で唐津へ向かった。
といっても、もちろん海で戯れるためではない、一人だし・・・。

この一杯が究極の「ご褒美」なのである。
魁龍の森山日出一さんが、「一竜軒」の味に惚れ込み、若かりし頃に「一竜」というお店を営業していたことがあったり、東京に一真軒、北九州に圭順という「一竜軒インスパイア店」があったりすることからも、このお店の一杯のラーメンの価値が間接的に確認できる。

大牟田ラーメンをルーツとするこのお店のラーメンが、南小倉で多くのファンを獲得し、現在では唐津の地で体感できるというのは、至上の喜び以外の何物でもない。

元ダレや脂に頼らないストロングタイプのラーメンという点では、幸陽閣と同じベクトルを持っているのだが、その味わいは一竜軒が鶏ガラも使っているという事象だけでは説明しきれない、唯一無二の確固とした個性というか魂を感じる。

真濃厚ラーメンに対して、92年に唐津に移転開店した当時は、地元の人たちにはなかなか好評価してくれなかったらしい。
まさに「未知との遭遇」を経験し、戸惑っていたのかもしれない。

店内に残る貼り紙は、移転開店当時に「背脂とか入れてるの?」なんていう質問に対する回答の名残りなのである。

完食後の丼の底に現れる髄は、継ぎ足しの出汁の価値を爽やかに物語っているかのようである。
そんなこんなで、今日・7月21日の佐賀新聞の「さが食べある記」で「一竜軒」が掲載されている。
私が知る限りでは、あの名著「佐賀軒の中華麺」以来のマスメディアへの登場である。
「一竜軒」の屋号の由来が「一流」に因んでいたとは初耳。字数の制限があるなかで、なかなかに秀逸な記事です、ご覧あれ。

一竜軒 店舗データ
■住所
唐津市菜畑4070-2
■電話
0955-75-3455
■営業時間
11:30~15:00
(予定杯数終了で閉店・駐車場が狭いので開店前並びが吉)
■店休日
水曜日と日曜日
■駐車場
店舗前数台
■UD
店内はテーブル席のみ。相席が普通のお店で駐車場がタイトなので、そのへんも考慮すると車椅子はサポートありが吉かなぁ。。店内には「極力禁煙にご協力ください」という貼紙があるが、いまだかって、店内での喫煙者は見たことがない。
Posted by 今仁 at 05:57│Comments(0)
│ラ日報
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